地力マップを活用して
20%-25%の肥料コストを削減
15%の収穫量のアップを実現

児玉 和也 さん(35歳)
児玉さん作業写真

お客様プロフィール

紹介する機能 地力マップ
地域 宮崎県
栽培作物 水稲(4ha)、かんしょ(2ha)
栽培面積・圃場数 6ha/約60圃場
従業員 家族のみ

最初は「地力が分かるなんて、ウソでしょ?」と思った

ーーザルビオ導入のきっかけを教えてください。

はじめはSNSの広告で見かけたんですが、『生育を管理する』というワードが気になりました。自分が知っている営農ツールは「自分の作業を管理する」ものが多いイメージだったので、作物を管理してくれるアプリってなんだろう?というのが最初の引っかかりでした。
またその頃は地力にとても関心を持っていたので、本当に地力が分かるならばすごいなと思いました。ただ「なんでこれで地力が分かるんだ?」「ウソでしょ?」と最初は半信半疑でした(笑)。

ーー実際に導入してみていかがでしたか?

地力マップの精度を実感したのは、まだ田植え前の水も入れていない状態の時です。地力マップで圃場内でも特に地力が高いと表示されたゾーンは、明らかに雑草の生え方が周りよりも旺盛で、全然違っていたんです。それでかなり期待が高まりましたね。

地力マップを活用して、肥料・除草剤も大幅な削減に成功。

ーー地力マップはどう活用していますか?

一つは元肥散布です。ブロードキャスターで散布していく際に地力マップを参考にして、地力が高い所は肥料の量を減らして、逆に地力が低いところにはたくさん振るようにしました。全面に均一に散布していた前年に比べ、圃場ごとに差はありますが20~25%程度の使用量の削減につながりました。

ーー元肥設計だけでなく除草にも活用されたと伺いました。

はい、田植え後の除草にも使いました。それまでは全面除草剤を散布していたのですが、先ほど申し上げたように、地力の高い所に雑草が生えてくることが分かったので、地力の高い所だけピンポイントに除草剤を散布するようにしました。
作業としてもかなり楽になり、除草剤の使用量は前年に比べると50%もコストカットできました。

地力マップを活用して、昨年に比べて収穫量が15%アップ。

ーー地力が弱い所に肥料を多めに撒くことで結果はいかがでしたか?

はい、地力マップで地力の低い場所が分かり、肥料を多めに撒いたことで、昨年と比べて、収穫量が15%アップしました。

ザルビオで「必要な作業と優先度」が判断できるようになった

ーー普段どのようにザルビオを使われていますか?

ザルビオは主に作業計画をするために使っています。ザルビオの通知やマップ、天気機能などを見ながら、翌日に何をするか、朝になんの作業から始めるかなどを前もって決めておきます。
どうしても人ですから、つい作業を忘れてしまうこともあります。そこにザルビオから生育に合わせてこの作業をしましょう、病害に気をつけましょうといった通知が来ることで、思い出すことが出来て非常に助かっています。

ーー作業の効率化の面ではいかがでしょうか?

何より、これまで労力を費やしていた圃場の見回りにかかる時間が減りました。スマホでリアルタイムに状況確認ができるので、「この圃場には今日は絶対に行く、ここは後回しで大丈夫」という優先順位をつけられるようになり、圃場を確認するのに使っていた時間が3割ほど削減できました。
ザルビオを導入する以前は、心配だからと無闇に見なくてもいい圃場まで行って時間を取られていたんだな、と改めて感じます。

自分と同じ小規模農家にとって、『地力マップ』は魅力しかないツール

ーー就農の経緯を教えてください。

元々実家が兼業農家でして、私も農業が好きだったのでいずれは引き継ぎたいという思いはありながらも別の仕事をしていました。そんな時、私が24歳の頃に父が倒れ、そこからは飲食店やカメラマンとしての仕事もしながら兼業農家として農業をスタートしました。

ーーなぜ兼業から専業になられたのでしょう?

コロナ禍で勤めていた飲食店が店を閉めたことが大きなきっかけになりました。その時に覚悟を決めて農家としてやっていこうと決意したんです。ですが、実際に兼業から専業農家になってみると必要な知識が全然違うことを痛感しましたね。プロとしての”普通”を勉強するところからのスタートでした。

ーー専業で農業を行う上での課題はなんでしたか?

地域の生産者がどんどん減っているため、圃場を引き受けて面積は年々拡大しています。ですから、端的に言ってしまえば「どう効率化するか」が1番の課題でした。もちろんいいものを作ることは当たり前です。ザルビオは自分の抱えていた課題を解決してくれました。

ーー最後に農家の方にメッセージをお願いします。

大規模な農家さんはさらに高度な使い方もできると思いますが、私と同じくらいの規模の農家の方ならば地力マップを見てやっていれば間違いないと思います。地力マップには可能性があり、本当に面白いです。地力マップは魅力しかないです。まずは皆さんにも使ってみて頂きたいですね!