機能紹介

ザルビオ フィールドマネージャーで使える機能をご紹介します。
水稲農家様はもちろん、多くの作物栽培でご利用いただけます。

スマート農業の 初級者向け機能

衛星画像などから解析したマップ機能で
生育や圃場の状態を確認できます。
圃場を真上から見ることができ、農家の
『目(確認)』をサポートします。
  • 地力マップ
    過去の衛星データから圃場内の生育の傾向をAI 解析し、地力を推定したマップです。
    圃場の地力を可視化して正確な元肥設計を簡単に実現
    地力マップを見るだけで、圃場の中で例年どのエリアの収量が良くどのエリアが悪いのかが把握でき、肥料コストを削減しながら地力の均一化を実現することができます。
    操作は圃場と作物情報を登録するだけ。圃場の過去衛星画像から、マップを自動で作成。
    収量センサー付き農機がなくても、収量ムラの傾向を把握できる。
    土壌分析するべき場所を特定できるため、精緻な施肥管理に役立つ。
  • 生育マップ
    葉面積指数(LAI)に基づいて圃場内の生育状況をマップで表示します。
    ※葉面積指数(LAI)とは... 地表面積に対する葉の面積の割合を示す指数。
    日々の生育の変化・圃場内での生育ムラをパッと確認
    生育状況をパソコンやスマホ上から確認できるので、一つ一つの圃場をまわり生育調査を行う時間を削減しながら適切な追肥判断、追肥量の調整が可能になります。
    衛星画像を解析したマップが自動で更新され、特別な操作は必要なし。
    圃場に雲がかかった日を除いて、毎日更新。リアルタイムな情報を把握できる。
    最大で過去1年以内(作物によって遡れる期間は異なる)の作付日まで遡ってマップを取得できるため、比較・経過の確認も可能。
    相対表示と絶対表示の違い
    絶対表示
    常に「同じ色=同じ生育値(LAI値)」を示すため、シーズンを通した生育の変化や、異なる圃場との比較に便利です。
    相対表示
    一つの圃場内において、生育値(LAI値)を常に5段階に分けて表示します。圃場内での生育の違いを確認するのに便利です。
    *葉面積数値(LAI)とは…地表面積に対する葉の面積の割合を示す指数。
    LAIの数値は各作物ごとキャリブレーション(調整)がされており、同数値でも異なる状態を意味している場合があります。
    LAI=1のとき、葉の面積:地表の面積=1:1
    LAI=3のとき、葉の面積:地表の面積=3:1
  • 散布天気
    1時間ごとの降水確率や風速をAIが解析し、散布作業に適した時間帯を色でお知らせします。
    ドリフトリスクや降雨を避けて肥料・農薬散布できる
    パソコンでは9日先、スマホアプリでは7日先までの散布に適した日時が分かるため、あらかじめ作業の予定を立てることができて便利です。
  • 平均植生(NDVI)
    圃場の植生状況を正規化植生指数(NDVI)で色分けしたマップです。
    農場全体の中で生育が遅れている圃場がチェックできる
    複数の圃場を俯瞰して植生の旺盛度を確認できるため、農場全体の中で生育が進んでいる圃場・遅れている圃場を確認して作業の優先度を判断することができます。
    雑草マップ
    作付け前の圃場の雑草発生状況を分類表示したマップです。
    標高・斜面マップ
    国内各地の実測データをもとに、圃場の標高および斜面、斜面+標高をシミュレーションによって算出したマップです。
    土壌マップ
    農研機構(NARO)および国際土壌参照情報センター(ISRIC)が公開している土壌データに基づいたマップです。 

スマート農業の 中級者向け機能

人工知能(AI)が品種・天候等を分析して
生育や病害リスクを予測。
適切な作業をアラート通知して農家の
『頭(判断)』をサポートします。
  • 生育ステージ予測
    • 水稲向け
    • 大豆向け
    地域・品種・天気など、さまざまな情報をAIが解析してリアルタイムな生育ステージを予測します。
    圃場ごとの最適な作業タイミングを逃さず品質向上
    例えば水稲栽培であれば、幼穂形成期・穂ばらみ期・出穂期の細かな生育段階が予測されるため、水管理や基幹防除などの適切な時期を見極める判断材料にお使いいただけます。
    全国190地点、35品種の予測精度調査で7割が2日以内/8割が4日以内の精度で正しい生育ステージを予測(2021年時点)
    作物の登録(品種・作付日)を行うだけで、作付日以降の生育ステージを自動で予測・表示。
    重要な生育ステージが近づくと、通知でお知らせ。
  • 病害防除推奨アラート
    • 水稲向け
    病害の発生リスクが高まるタイミングを予測してアラートでお知らせします。
    異常気象でも病害リスクを予測し予防・早期防除できる
    圃場がある地域の気象データや作付け品種の病害への抵抗性データをもとに病害発生リスクを事前に把握できるため、気候変動の影響があっても早期に病害対策ができるようになります。
    主要な病害の発生リスクを圃場ごとに確認できる。
    病害アラートが出た際に圃場観察を行うことで早期発見に繋がる。
    効果的なタイミングで防除対策を行うことで、農薬使用量の抑制も実現。
  • 雑草管理プログラム
    • 大豆向け
    雑草の発生リスクと防除作業の推奨時期をアラートでお知らせします。
    アラートで作業遅れを防止して雑草被害を最小限に抑える
    圃場に合わせた雑草管理プログラムを登録しておくと、圃場の気象状況などをもとに対象雑草の発生リスクが通知されるため、早期の防除対応が可能になります。
    登録内容に応じた作業時期をアラートで通知し、作業モレを防止。
    地域や作付体系に合わせた「推奨プログラム」が登録されており設定しやすい。
    自分の圃場に合わせた独自の防除体系をカスタム登録も可能。
    雑草管理プログラムの使い方
    雑草管理プログラムを利用するには、はじめに土壌種類・散布方法・対象雑草などを設定します。
    設定方法
    1. 各圃場のページから「基本の雑草管理」をクリック。
    2. 表示される管理体系を編集するか、推奨プログラムを取得します。
    3. 畦幅・土壌種類・散布方法・対象雑草を選択します。
    4. 推奨の作業と作業時期・散布商品が表示されるため、必要に応じて編集し、保存します。

    中級者向けガイド(PC版)
    雑草管理プログラムの作成(1.98MB)

    施肥推奨アラート
    • 水稲向け
    生育状況に合わせ施肥作業に適したタイミングをアラートでお知らせします。
    水管理推奨アラート
    • 水稲向け
    生育状況に合わせ水管理作業に適したタイミングをアラートでお知らせします。

スマート農業の 上級者向け機能

スマート農機と連携した可変施肥・可変散布の実現で
作業効率の向上・農薬や肥料のコストダウンを叶えます。
農家の『手(作業)』をサポートします。
  • 可変施肥マップ
    ザルビオの衛星マップを用いて可変施肥を行うためのマップ生成を行います。
    地力マップや生育マップを活用して簡単に可変マップを作成
    ザルビオで自動生成された地力マップ・生育マップをベースに施肥量を設定し、スマート農機に連携するための散布マップデータを作成できます。ドローンによる圃場撮影や画像処理の必要はありません。
    特別な知識不要で可変施肥マップが作成できる。
    ザルビオで始める自動可変施肥
    連携するスマート農機
    手軽に自動可変施肥を導入できる「ブロードキャスター」。
    大規模農地で大幅効率化をするなら「田植機」。
    自動可変施肥の手順
    1. マップを作成したい圃場を選択し「タスクを追加」から「施肥」を選択。
    2. 施肥/散布を行う日にちを選択。
    3. 使用する肥料を入力・登録。
    4. 肥料の使用量を設定。
    5. 「マップを編集」からマップを確認・カスタマイズ。
    6. 作成したマップデータをダウンロード。
    7. USBメモリで農機に読み込ませる。
    可変散布マップ
    ザルビオの衛星マップを用いて可変散布を行うためのマップ生成を行います。
    スマート農機連携
    スマート農機にザルビオの散布マップファイルを読み込むことで、可変施肥・可変散布が実施できます。
    連携可能な農機一覧
    国内メーカー品
    農業機械名(メーカー名) 型式
    側条施肥田植機(ヤンマーアグリ㈱) YR6DA(DPO)、YR8DA(ともにV仕様が必須)
    側条施肥田植機(㈱クボタ)
    ※2024年春 KSAS連携機能リリース予定
    NW8S-PF-GS、NW8SA-PF-OP、NW8SA-PF-A、NW10SA-PF-A
    側条施肥田植機(井関農機㈱) さなえPRJ8D ZLFS、さなえPRJ8D ZHUJLFS、さなえPRJ8D ZASLFS4
    ブロードキャスター(㈱IHIアグリテック) GPSナビキャスタ
    ドローン
    メーカー名 型式
    DJI DJI Agras T10、DJI Agras T30
    ㈱クボタ T10K, T30K

    ※ドローンによる散布は施肥マップ通りの精度、均一性を確保できているものではございませんのでご留意ください。

    輸入製品 ※作業機およびガイダンスシステムともにセクションコントロール付に限る
    農業機械名(メーカー名) 型式 ガイダンスシステム(メーカー名)
    ブロードキャスター(Amazone) ZA-Vシリーズ
    ZA-TSシリーズ など
    AMATRON3、AMATRON4(Amazone)
    GFX-350, 750(㈱ニコン・トリンブル)
    X25, 35(㈱トプコン)
    ブロードキャスター(Bogballe) M35W など Bogballe NAVI(Bogballe)
    ※アプリをタブレットにダウンロード
    ブロードキャスター(KUHN) AXISシリーズ など CCI800, 1200(KUHN)
    GFX-350, 750 (㈱ニコン・トリンブル)
    GS4240 (John Deere) X25, 35(㈱トプコン)
    ワイドスプレッダー(㈱ビコンジャパン) ROM-EWシリーズ
    ROEDWシリーズ
    ROM-GEOSPREDシリーズ
    ROEDW-GEOSPREDシリーズ
    ROXXL-GEOSPREDシリーズ
    ISO Match Tellus GO+(㈱ビコンジャパン)
    ISO Match Tellus Pro(㈱ビコンジャパン)
    GFX-350, 750(㈱ニコン・トリンブル)
    GS4240(John Deere)
    X25, 35(㈱トプコン)
    ブームスプレーヤー(㈱ビコンジャパン) iXterシリーズ
    iXtrackシリーズ
    ISO Match Tellus GO+(㈱ビコンジャパン)
    ISO Match Tellus Pro(㈱ビコンジャパン)
    GFX-350, 750(㈱ニコン・トリンブル)
    GS4240(John Deere)
    X25, 35(㈱トプコン)

スマート農業に 便利な機能

効率的な栽培管理をサポートし、スマート農業を実現するためのベースとなる機能です。
  • アカウント連携
    あなたの農場のデータをチームで共有して情報共有を行います。
    圃場の情報を共有して作業の効率化・精度向上に役立てる
    他のスタッフやJA/TACの営農指導員など、複数人での圃場の情報共有をスムーズに行うことができ、作業管理の効率化や技術的な相談にも活用できます。
    スタッフと連携して、タスクの割り振り・進捗管理が可能。
    営農指導員の方と生育状況をリアルタイムで共有。
    ステータスページ
    登録した圃場のマップを地図上で一覧表示します。
    すべての圃場が俯瞰で見られ、農場全体を瞬時に把握!
    登録したすべての圃場を俯瞰で確認でき、マップ上で登録作物や品種、生育状況が色分けされて表示。作業を優先すべき圃場が一目瞭然です。

    作物×品種

    平均植生(NDVI)

    生育マップ

    病害リスクマップ

    作物ごとに色分けされたマップに、栽培品種が一覧で表示され、管理の効率化が可能。
    NDVIマップで生育の進み具合が色ごとに表示され、生育が早い・遅い圃場が把握できます。
    生育マップで生育ムラが出ている圃場を把握できます。
    病害リスクの高い圃場をチェックでき、病害予防に役立ちます。
    クロスファームダッシュボード
    登録したすべての圃場の詳細情報をリストで確認できます。
    圃場のリスクやアラート・タスクを一覧化
    他のスタッフやJA/圃場の生育ステージや作業推奨アラート通知、登録タスクなどの一括管理を行えます。各圃場の情報を俯瞰して把握できるので、多くの圃場を登録されている方に便利です。
    圃場情報の出力(PDF/Excel)
    圃場と作付の登録のほか、作業中にマップで場所を指定してテキスト・画像を保存する「作業メモ」機能、栽培履歴をPDF/Excelで出力できる「作期レポート」機能を備えています。
    ※「作業メモ」の記録内容は出力できません。
    タスクの計画・記録
    圃場ごとに実施する作業を登録しタスク管理を行えます。種子処理、育苗期処理、防除、施肥、土壌管理、水管理、雑草管理など、作業の種類に合わせてタスクを計画・管理できます。
    ※作物によって、登録できるタスクが異なります。
    圃場の天気情報
    圃場の直近10日間の天気予報を確認できます。最高/最低気温、降水量、降水確率、日照時間、風向/風速、湿度の予報まで詳細に確認でき、過去の気候変化もグラフで確認できます。
    Z-GIS連携
    JA全農が提供する営農管理システムZ-GISとのデータ連携が可能です。圃場情報の同期のほか、ザルビオで解析した生育ステージやリスク予測等のデータを Z-GIS から確認できます。
    施肥計画
    各圃場に散布する窒素、リン、カリウムの必要量を簡単に計画できます。作成し保存した施肥計画の各栄養素データは、後から圃場ごとに過不足量を管理するのに役立ちます。
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