お客様プロフィール
| 紹介する機能 | 地力・生育マップ、生育予測、病虫害予測、可変施肥&可変散布マップ |
| 地域 | 石川県 |
| 栽培作物 | 水稲・麦・大豆 |
| 栽培面積 | 約120ha (水稲/102ha、麦/15ha、大豆/25ha) |
| 従業員 | 役員4名、従業員5名 |
「農家になるつもりは、正直なかったんです(笑)」
「正直、農業やるつもりはなかったんですよ(笑)」
石川県で「あぐり一石」を経営する新田さん。
現在は水稲を中心に120ha超を耕作する。
学生時代はサッカー一筋。卒業後は農協に就職し、約10年勤務した。
転機は、三重県の大規模農家の視察だった。
「200haくらいやってて、精米まで全部自分らでやってたんです。
それ見たときに、“これ、ちゃんとやれば儲かるな”って思って(笑)」
自ら営農の道に進むことを決めた。
1)120haは通過点。「全部見る」はもう無理
現在の作付面積は120ha超。
それでも「まだ途中」だと言う。
「200haくらいまではやりたいですね。」
地域では圃場の空きは“取り合い”。
「この辺はもう奪い合いです(笑)。空いたら取りにいく、みたいな。」
規模が拡大する中で、はっきり感じていることがある。
「全部回って見るっていうのは、もう無理です。」
2)人手は「使う」。判断は「握る」
あぐり一石での近年の変化として大きいのが人手の確保。
「タイミングで人を頼めるサービスを使い始めたんですが、めちゃくちゃ楽ですね。」
役員4名+従業員5名体制の中で、
すべてを自分たちでやるのではなく、
判断が必要な作業は自分たち
単純作業は外部人材
と明確に分けている。
「苗箱運びみたいに、人手はいるけど判断はいらない作業は任せる。
全部を自分でやる必要はないなと思いました。」
この“役割分担”の考え方は、後に出てくるxarvioの使い方にもつながる。
あぐり一石 新田さん
3)「何者か分からなかった(笑)」ザルビオが当たり前になった
xarvioとの出会いは、日本導入初期。
「最初は正直、何者かよく分からなかったです(笑)
“試しに使ってみてください”って言われて。」
それでも抵抗はなかった。
「生育ステージ予測やマップを見て、これは使えるなと感じましたし、
新しいものは、とりあえずやってみたいタイプなんで。(笑)」
結果として、現場の判断に欠かせないツールになった。
生育ステージ予測。収穫適期や防除適期の検討に役立つ。
4)防除。「全部見る」から「当たりをつける」へ
120haを超える圃場を管理している今、最も活用しているのが防除の判断だ。
「一番見ているのは、防除のタイミングですね。」
xarvioから届くアラートが起点になる。
「“あ、この圃場、リスク(アラート)来てるな”って分かるんで、
じゃあそこ見に行こう、って動けるんですよ。」
圃場ごとの詳細画面(スマホアプリ版)。防除に役立つアラートや中干しなど作業推奨時期はスマホでも通知が来て確認できる。
ザルビオ導入前はどうだったのか。
「全部回ってましたよ。
全部見て判断してました。」
しかし今は違う。
「120haでそれやってたら、正直回らないですね。」
現在は、
まずxarvioでリスクを確認
優先圃場を絞る
必要なところだけ現地確認
「最初に“当たり”をつけられるのが大きいですね。」
全部を見る農業から、見る場所を選ぶ農業へ
この変化が、規模拡大を支えている。
病虫害予測機能。発生リスク高まる時期を予測するので前もって防除計画の優先順位付けがしやすくなる。
5)毎日見る理由|「使えないなら、毎日は見ない(笑)」
xarvioは毎日確認している。
「毎日見ますね。」
そして、少し笑いながらこう付け加える。
「使えないもんだったら、毎日見ないです(笑)」
今では、
「見ないとちょっと不安になるぐらい」
だという。
それはザルビオが単なる便利ツールではなく、
判断の一部として組み込まれている存在
になっている証拠だ。
6)高騰局面での施肥の判断|「最適化」して「取りに行く」
資材価格が高騰した昨年、可変施肥にも本格的に取り組んだ。
一般的には「コスト削減」が意識されるが、新田さんは違った。
「去年は、減らすって発想はなかったですね。」
「どうせやるなら、取れるだけ取ろうと。」
実際には――
「かなり入れました。
試験場に怒られるくらい(笑)」
ただし、それは勘だけによるものではない。
「マップ見て、“ここは入れるべき”って判断してます。」
可変施肥=削減ではなく、最適化して攻めるための手段
可変施肥マップ機能。リアルタイムに生育ムラを追ってくれる生育マップなら追肥に、過去数年分の生育から地力ムラを分析した地力マップなら元肥の施肥計画にも利用でき、ムラの分布に応じて施肥量を設定、データを農機に連携することで、施肥量の最適化や収量や品質のムラ改善につなげられる。
7)結果|「狙って取れた」という手応え
その結果、収量は明確に伸びた。
「酒米で(反あたり)600キロ台後半までいったので、
石川県でもかなりいい方だと思います。」
そして、この一言が象徴的だ。
「思いつきじゃないんで。そこは大きいですね。」
データを見て判断し、実行し、結果につなげる。
その“手応え”が確実に残っている。
8)任せきらない。でも使わない理由はない
もちろんザルビオ運用面での課題もある。
「生育ステージ修正は正直、面倒くさいです(笑)」
作業タスク入力や生育ステージの修正など手間はあるものの、
「なんの作業をしたか記録が残せて振り返りもできるし、生育ステージを直せば精度は上がる。
やればその分ちゃんと返ってきます。」
「使わない理由はないですね。」
さらにこう続く。
「全部任せる気はないですけどね。」
「でも補完としては、めちゃくちゃいい。」
任せきらない。でも確実に頼る
このバランスが、成果につながっている。
タスク一覧画面(スマホアプリ版)。どの圃場で何の作業をする予定か、完了しているかなど計画と履歴を残すことができる。翌年以降も記録として残すことできるため、作期の振り返りにも利用可能。
生育ステージの修正画面(スマホアプリ版)。実態に沿ってユーザーが生育段階を手動修正することで、ザルビオが学習しその地域・その品種の予測精度が向上していく。
9)一番の変化|「迷わなくなった」
導入後の一番の変化は、意外にもシンプルだ。
「(作業の判断を)迷わなくなったですね。」
「前は“全部の圃場を見なきゃ”ってなってましたけど、
今は“ここ見ればいい”って分かる。」
面積が増えるほど、「迷い」はそのままロスになる。
xarvioはそれを削減する。
10)目指すのは、“見なくても回る”農業
今後の展望と、ザルビオに求めることは?―
新田さんが次に見つめているのはさらに先だ。
「もう、ザルビオで作業指示まで出してほしいですね(笑)
いつ・どこで・何をやる、って。」
「そこまでいったら、最強だと思います。」

11)「悩むくらいなら、一回使えばいい」
最後に、これから導入を検討する人への言葉を聞いた。
「悩んでるなら、一回使えばいいと思います。」
「結局、合うかどうかはやってみないと分からないんで。」
そしてもう一言。
「自分の感覚と合ってるかどうか、それを見るだけでも価値ありますよ。」
12) まとめ|ザルビオは迷わないための“もう一手”
「やるかどうかは、やってから考えればいい」
新田さんの言葉の通り、xarvio® FIELD MANAGERは
それだけで何かを劇的に変えてくれるツールではない。
ただ、日々の判断の中で、少しずつ変わる部分がある。
たとえば――
-
どこを優先して見に行くかが、迷わず決まる
-
防除のタイミングに「これでいい」という根拠が持てる
-
施肥を“なんとなく”ではなく、理由を持って入れられる
ひとつひとつは小さな変化だが、
それが積み重なることで、現場の動きが変わっていく。
実際、新田さんもこう話す。
「全部見てた頃より、今の方が判断は楽ですね。」
xarvioは、作業を代わりにやってくれるわけではない。
ただ、
判断するときに“もう一つ材料がある”状態をつくる
そのことが、
迷いを減らし、結果的に意思決定を速くする
そんな道具だ。
だからこそ、
まず使ってみて、自分の感覚とどう重なるかを見てみる
その使い方が、一番フィットしているのかもしれない。